柚香光、コンサート客席降りとMCが楽しすぎた「BE SHINING!」千秋楽挨拶

11月29日に東京、三軒茶屋の昭和女子大学人見記念講堂で初日を迎えた宝塚歌劇団の花組トップスター、柚香光(ゆずかれい)さんの退団プレコンサート「BE SHINING」が、12月13日に神戸こくさいホールで千秋楽を迎えました。

その大千秋楽の様子を、タカラヅカニュースと生観劇した友人からのレポから紹介します。

 

柚香光退団前のコンサート・大千秋楽は盛り上がりも最高!

下級生(研2)の頃に演じた「妖精フィー」が成長し、怪しくしなやかに踊るプロローグから始まる「BE SHINING!」

大千秋楽は最初からすごく盛り上がり、冒頭のフィーの登場から歓声。

柚香光さん等95期生の初舞台公演である、「アムール、それは…」から新人公演で演じた光源氏や「エリザベート」のトート閣下が歌い踊る「私が踊る時」「最後のダンス」、「ノクターン」「ポーの一族」、「あかねさす紫の花」「メランコリック・ジゴロ」、「悲しみのコルドバ」「巡礼の年」「うたかたの恋」「TOP  HAT」など、柚香光さんの集大成とも言える楽曲の数々が詰め込まれた一幕。

二幕は思い出のショー作品中心。柚香光さんが「大好きだ」と言っていらした「エキサイター」など。

そして、圧巻はやはり、104期の愛蘭みこさんの歌をバックに柚香光・星風まどかのトップコンビで踊る「タイタニック」。

 

大千秋楽のMCは‥‥

柚香さんが2幕のゲストコーナーで「今日は特別に30分延長してお届けします」と言われ、会場は大歓声の盛り上がり(冗談だけど大喜び)ですかさず「皆さんすみませんでした」と謝って苦笑されていました。

ラスト回のゲストは聖乃あすかさん。手に台紙やらコピー用紙を持って登場したので柚香さんが「今日は何か司会?」と尋ねると、「柚香さんのお茶会の司会をさせて頂きます」

そしてあすかくんが「歌劇」の「えと文」を3ヶ月間連載していたこと、

「柚香さんは作詞をなさるんです」と。

持って出たコピーは3ヶ月分の「歌劇」の「えと文」で、

柚香さんに「朗読してください」と言った中から

柚香さんが朗読する詩を選んで、座るために舞台上の階段に向かった後に、下手の客席降りの階段に片足を引っ掛けて腰掛けてくださいました。

柚香さんに「BGMをやって」振られた聖乃さんが「ツッツッチッチッ」とすると、「どちらかと言うとバラード系がいい」ということで、バラードっぽいメロディの鼻歌をBGMに、柚香さんが尺をたっぷり取って目線もつけながらかっこよく朗読。最後のofuro に大笑い。

その後のトークで、聖乃さんは、

「柚香さんには本当にお世話になっています。台湾公演から色々と教えて頂き、初めて銀橋を一人で渡った時や研究科10年になってもこの間の「Grand Mirage」で“ほのちゃん、ほのちゃん”と教えてくださるんです。」

「柚香さんの体の使い方は誰に教わったものでもなく、ご自分で研究してきたものだと伺いました」

「花組男役として、これから限りある時間、精一杯柚香さんのお背中を見て受け継いでいきたいと思います」

「すみません、感情が溢れてしまって・・・」と、涙をこらえて声を震わせながらお話ししてくださいました。

それを見た柚香さんは、「いいんじゃない、溢れても」。

「皆さん予想してらっしゃると思いますが、この学年でもう一度柚香さんとご一緒に歌わせて頂きたいと思いました」と、東京のライブ配信日と同じ「秩序のもとに」をリクエストし、会場は大きな拍手に包まれました。

 

アンコールとフィナーレ

アンコールは全員花組カラーのピンクのTシャツで。

「beautiful」を歌い終えた柚香さんが、長い長いお辞儀をしました。

お馴染みのメンバーと絡みながらのカーテンコールは、半泣きの感極まった笑顔でれいちゃんと固くハグする方が多数。

愛乃さんが片手側転を披露して、11月に東京でわたしが生観劇した回の「しそうでしない側転」から「側転祭り」が繰り広げられました。

星風まどかさんが「しそうでしないバク転」から、柚香さんとハグ。いつものグルグル回しはせずにしっかり長く抱き締めました。

最後に柚香さんが、ちょっとやんちゃな顔をして側転を披露してくれました。

 

神戸での千秋楽のご挨拶

公演後のご挨拶では毎回、何度も観客に感謝の気持ちを伝える柚香さん。

「みんなーっ」の呼びかけに下手側はみなで手を繋いで、上手側は前のメンバーの両肩に手をかけて登場。

1回めのご挨拶は

「いつも応援くださっている皆さまに少しでも恩返しがしたい
その一心で努めてまいりましたが、皆さまからはるかに多くのものをいただきました。

(ゲストコーナーのofuro の詩は3分、5分で出てきたものですが)お客様からいただく想いにどんな言葉で感謝を伝えたらいいのかどれだけ考えても見つからず「ありがとうございます」の、ただ一言に込めてお伝えしたいです。

次の宝塚大劇場公演『アルカンシェル』で花組生が全員揃って皆様に笑顔でお目にかかれることを待ち望んでおります。」 投げキッス

2回めは、呼びかけに走ってきた下手メンバーを見て柚香さんの笑いが止まらない。

「(聖乃さんと峰果さんが)袖で満面の笑みでこうしようと(おんぶ)してたのに一歩も踏み出せずに崩れ落ちたから・・・」「その時の顔があまりに愉快だったもので・・・ツボに入ってしまって・・・
私のアングルを皆さまにもご覧頂きたかったのに、誰にも伝わらないのが悔しい」

(笑いを何とかおさめて)「このコンサートで客席降りを何度もさせて頂いて『鴛鴦歌合戦』でこういう人が少し客席に降りましたけど、ショーで客席降りさせて頂いたのは本当に久しぶりで、トップに就任させていただいた初めての小劇場公演「Dance  Olympia」以来かと思います。

何度も何度もお客様の近くに行かせていただいて、お客様と目と目を合わせて歌わせていただけて本当に幸せな時間でございました。

客席降りの時に2階3階席のお客様も手を振ってくださって、目が合うと反応してくださって本当に嬉しかったです。」

柚香さんが2、3階席に手を振ると、上の階から歓声が聞こえました。

「皆さまの笑顔にお目にかかれることが私たちの何よりの幸せです。また皆さまに笑顔でお目にかかれることを心から待ち望んでいます。本日までありがとうございました。」

峰果さんが聖乃さんをおんぶして退場し、柚香さんは花組ポーズ。

3回目は、

柚香さんが「みんなーっ」と呼ぶと下手メンバーはおんぶを諦めたようで普通に歩いて登場し、上手は星風さんが紅羽さんをおんぶして登場。

「年内で皆さまにお目にかかれるのは今日が最後になります。」という柚香さんに(客席からの「淋しい」に)「淋しいですね・・・」

(客席から「ありがとう」と声がして)「そうですね、「淋しい」より「ありがとう」でお別れの方がいいですね。またお目にかかれる日まで、皆様からいただいたこの思いを胸に抱きしめながら過ごしたいと思います。
少し気は早いですけれど皆さまどうか素晴らしいお年をお迎えになってくださいませ。
本日まで本当にありがとうございました。」投げキッス

 

4回目
客席はスタンディングオベーション。

下手から柚香さんが男役さん4人に神輿のように担がれて出てきて、大盛り上がり。上手からは星風さんが紅羽さんら4人に担がれて登場。

神輿からゆっくり降ろされた柚香さんが「皆さまがまた素晴らしい年を迎えられますように願いを込めまして年内最後の花組ポーズ」

左右の手の置き方や、膝の角度、お隣の方にぶつからないように、などと細かくご指南してくれて

「私の花組ー!の後に皆さま“最高”の掛け声とともにポーズをお願いします」

と言ってくださり、大歓声の盛り上がりでした。

皆が花組ポーズをして盛り上がっていると何か言いたそうな柚香さん。

「ごめんなさい、今どうしても思いついて言いたくなってしまったんですけど、皆様がハート型のペンライトを振ってくださるじゃないですか。なんてハートフルな空間なんでしょう。絶対言わない方がいいって思ったんですけど」

客席も舞台上もこのダジャレに大受けでした。柚香さん、花組ポーズを決めて引っ込む

5回め

拍手がやまずにもう一度出て来てくれた柚香さん笑いながら
「今下手からハートフル!って声が・・・」「さっきソデに入ったら“ハートフル先輩” “よっハートフルの申し子!”って・・

(柚香さんが袖の組子に) 「チミたち…」というと観客は爆笑

下手袖から声を合わせて「よっ!ハートフル!」の掛け声があり、客席はまた大笑い。

「今までハートモチーフにご縁がなかったのですけど、コンサートの間とてもハートフルな毎日でした」

柚香さんがスタンディングオベーションの観客と、ペンライトのハートが振る空間を後ろに構えて

「あーもう写真撮りたいんですけど、ここで・・」

大きな拍手と歓声に送られて幕が降りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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