宝塚月組男役スター蓮つかさ、退団公演パレードの階段真ん中降りに盛大な拍手

同期の花組トップスター柚香光に続き、月組トップスター月城かなとも次の大劇場公演での退団することが発表され、話題になった月組公演「フリューゲルー君がくれた翼」の大千穐楽が11月19日(日)に無事に行われました。

今回の「フリューゲルー君がくれた翼」はベルリンの壁がテーマということもあってか、西の大劇場公演ではチケットが取りやすかったようです。私も初めて、阪急交通社の良席プラン「エレガントコース」に当選し、前方のセンターブロックで観劇することができました。

しかし、初日が開いてからは、お芝居・ショーともに評判がよく、東京宝塚劇場での公演は、チケットが取りにくい「チケット難」となりました。

月城かなとと鳳月杏の軍服姿が美しすぎる!お芝居「フリューゲル」

美貌を誇る月組トップスターの月城かなとさんは、ちょっと地味で生々しさが残る東ドイツの人民軍人の軍服姿出会っても凛々しく素敵です。

そしてスタイル抜群の月組2番手スター鳳月杏(ほうづき あん)さんの軍服姿も、ウエストの位置が高く、手足が長く、かっこいい。

この2人の他にも、ヨナスの部下役の礼華はる、英かおとも、ユーモアと人間味のある軍人役で、目を楽しませてくれました。

 

蓮つかさの最後の舞台

今作で退団する蓮つかささんは「れんこん」の愛称で月組生やファンに慕われてきました。歌、芝居、ダンスのどれも確かな実力を持ち、2017年の「All for One」では主人公ダルタニアン役で新人公演主演を果たしました。

しかし、実力や美しい容姿、人気の割に役付きはあまり良くなかった印象があります。

そんな中でも、トップスター月城かなとの大劇場お披露目公演では、同期のヒロイン海野美月演じるみゆき姫の忠実な従者、狸吉として芸域の広さを改めて感じました。また、直近の別箱(東急シアターオーブ)公演「DEATH  TAKES  A  HOLIDAY」では、ヒロインの父親役として大活躍でした。

退団公演となる今作では、みどころも多くファンも大満足。お芝居、ショーの作・演出を担当した、齋藤吉正先生、栗田優香先生の蓮さんへの愛が感じられて、温かさでいっぱいの公演となっています。

ミュージカル「フリューゲルー君がくれた翼ー」では、ソビエト兵、KGB(ソビエト連邦国家保安委員会)、ヨナスの母にかつて命を救われたユダヤ人の父、そして本役のワルシャワからやってきた弁護士と、いろいろな役で目と耳を楽しませてくれます。

終盤の弁護士役では、ヨナスの母が乗る車椅子を押して、銀橋を渡り、歌う場面もあります。

また、ショー作品、東京詞華集(トウキョウアンソロジー)「万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)」でも大活躍。

付喪神、大殿として出演後、中詰ではCity  Boyとして6名の真ん中で歌い、銀橋をはける時は最後尾でお手振り等のファンサービスもあります。客席降りでは22列目まで走り、トップスターの月城かなとさんが絡んできてくださる日もあったとか。(宝塚大劇場の千秋楽では月城さんが蓮さんをハグする場面もあり、後日スカイステージの番組、宝塚ニュースでも放映されました。)

後半は、「渋谷の男」として、サラリーマン姿で満員電車に揺られ隣の人にぶつかって謝る小芝居もあり、フィナーレへ。

そしてフィナーレ、蓮つかささんが「ひとりで大階段を降りてくる」時、客席からの拍手がひときわ大きくなりました。私も生観劇は叶いませんでしたが、画面越しに、思いっきり拍手をし、観客の拍手に精一杯応える蓮さんの姿に胸が熱くなりました。

袴姿での最後のご挨拶は、しっかりと、聞き取りやすい声で、一語一語噛み締めるように、以下のように述べられました。

「まずは本日無事に千秋楽を迎えることができましたこと、このように皆様にご挨拶させていただけますこと、何より嬉しく感謝申し上げます。

今、これまでを振り返りますと私が愛した宝塚の世界は、とても暖かく愛に満ち溢れた素晴らしい場所でした。

男役として信念をもち、理想とする男役像を追求し続けた日々は毎日が刺激的で、歌うこと、踊ること、そして何よりお芝居することが大好きでした。月組の仲間、そしてスタッフの皆さまと一緒に舞台を作り上げ、演じる瞬間が本当に楽しく幸せでした。

まだ見ぬ次の道がどんな世界なのか、期待と不安はありますが、ここで学ばせていただいた経験を自信に変え、私らしく明るく元気に歩んでいきたいと思います。

そして、これからも宝塚の世界が愛に溢れ、お客様に夢や元気をお届けできる素晴らしい場所であり続けますように。

わが宝塚人生、悔いはございません。本当に、本当に、ありがとうございました。」

蓮さん、今までありがとう。そして、これからも応援します!

 

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