和希そらディナーショー 感想 配信レポ。

クリスマス・イブの晩に開催された、宝塚雪組スター和希そら(かずきそら・96期)さんと下級生2人(咲城けい・102期、華純沙那・106期)との一度限りのディナーショー「Vie.」。今回から抽選方式での販売となり、従来の「繋がらない電話をかけ続けるストレス」からは解放されたものの、チケットを手にいれるのは、至難のわざ。

幸いライブ配信が実施されたので、ディナーショーの様子をレポします。

 

ディナーショー「Vie.」タイトルに込められた思い

クリスマス・イブの晩の一度限りのディナーショー「Vie.」。

出演者3名(和希そら、咲城けい、華純沙那)による稽古場レポで、ディナーショーのタイトル「Vie.」について、和希そらさんは次のように語っていました。

 

「Vie.」は、フランス語で「人生」という意味で、「(和希そらさんの)宝塚人生の集大成としてお届けする」という意味はもちろんですが、観てくださる方々の人生にも当てはめてほしい。タイトルは「概念的なものがいい」‥ご覧になった方々が後から「ああ、これはああいう意味だったのかな」「私の解釈はこうだと思う」とそれぞれが自分の人生として感じてほしい

 

本番で、共演者の2人に、「タイトルのピリオドの意味は?」と尋ねた和希さん。

「知りません」と素直に答える後輩2人に対して、ニヤリと笑って、「理由はただ一つ。かっこいいから」観客と出演者の笑いのなかでディナーショーが始まりました。

 

ディナーショーの見どころーSHUN先生の振り付け

稽古場情報では、和希そらさんの大好きなSHUN先生に振り付けをお願いし、担当していただいたということで、華純沙那さんが「どうしたら和希さんがかっこよく見えるかを先生はよくわかっていて、和希さんの魅力が引き出されすぎていて、逆に観ていられない!」と報告してくれました。

稽古場情報で語られた通り、和希さんの魅力が「これでもか」と詰め込まれたディナーショーでした。

和希さんと2人の共演者が踊り歌う様は、「カッコ良すぎ」て「楽しそう」で、会場の観客も、配信を観ている私も大満足。

オリジナル曲「Vie.」からクリスマスソング〜「ハピネス」

冒頭は、オリジナル曲「Vie.」〜

「乗り越えてきた全てが宝物」「ありがとうの気持ちを伝えたくて」「時は流れるでも思い出はずっと胸に残る」「輝く未来へ 心の中の声に耳を傾け自分の可能性信じて それが人生」「輝く未来が始まる」といった歌詞が印象に残っています。

次は、クリスマスソング。「恋人がサンタクロース」と「クリスマスキャロルの頃には」

そして続く「ハピネス」では「恋人がサンタクロース」に続いて客席おりがありました。

 

退団後を想像させるMC

下級生も交えてのトークも場を程よく温めて、これまでの道のりで出会った方々への感謝のあとに「新たな空へ羽ばたく和希そらをこれからもどうぞよろしくお願いします」と、退団後もその姿を私たちに見せてくれるような言葉に、期待してしまいました。

 

懐かしいミュージカルメドレー

その後はミュージカルメドレー。

「ボニー&クライド」、「プロミセス、プロミセス」「アナスタシア」「エリザベート」から懐かしい曲が歌われ、「モーツァルト」からの「愛していれば分かり合える」は華純さんとのデュエット。

稽古場情報で和希さんは「モーツァルト」の曲が大好きで、「デュエットも歌ってみたいと思っていた」と語り、「それぞれが歌っている時の振りが素敵すぎて、また最後に一緒に歌うときの空気感も素敵だ」と語る華純さんに、「意外と『あんた』が似合う。小さくて可愛いのに、『あんた』が似合うのが可愛い」と言っていた華純さんの「あんた」もしっかり聞けました。

 

可愛すぎる華純さんのトーク

和希そらさんの2回目の東上公演「双曲線上のアリア」で相手役を務めた華純さん、愛称まるちゃんは、音楽学校の頃から和希さんのファンでお手紙を本名で出していたそう。和希さんのいる宙組ではなく雪組配属になったのに、和希さんが組替えでやってきて、「夢かな」と思ったら、主演公演で相手役に抜擢。

初めてのデュエットやリフトがあり、リフトは怖かったけれど、和希さんが「絶対に落とさないから大丈夫」と言ってくれたというエピソードが語られ、聞いているわたしもキュンとしました。

 

タカラヅカメドレー

「エル・クンバンチェロ」ー和希さんが「音楽の宝箱」で安蘭けいさんに「ぜひ歌ってほしい」と言われた曲。

「我が名はオスカル」ー主演した新人公演での思い出の曲。

「ハッスルメイツ」「君のソラ」ー初のバウ主演公演「ハッスルメイツ」より。弾けていました。

「オーシャンズ11」より「Mr.Pickpoket」を和希さんが、大ナンバー「JAMP!」を咲城さんが歌いました。

「壮麗亭」より「私の使命」、「Apasionado!!」より「熱視線D」、「夢千鳥」より「赤い鳥逃げた」最後の華純さんとのキスシーンにときめきました!

そして、和希さんが作りたかったという「3人でがっつりダンスだけで構成するダンスナンバー」を「Uptown Funk!」で実現。とにかくカッコよかったです。

 

後輩2人からの愛が語られたダンスの後のMC

和希さんの楽屋のお化粧前に差し入れするのに、咲城さんと華純さんが先を争っていた話や、「双曲線上のカルテ」の打ち上げで、咲城さんがくじで和希さんの隣を引き当て、華純さんが羨ましいという視線を送ったいた話が披露されました。

また、96期の和希さんから見ると、三桁期のお二人は「若い」ので、写真を撮りまくる。和希さんは自分から写真を撮ることはないので、メモリーになるという話から、咲城さんが「老後の楽しみに写真を撮っている」と言って、皆を笑わせていました。

 

その後、和希さん2人になった咲城さんは、「ライラックの夢路」で長兄の彩風さんと次兄の朝美さんは相手役がいるけれど、三男坊のゲオルグ役の和希さんには女役さんの相手役がいないので、自分が相手役だと思っていたという話を打ち明け、笑いを誘いました。

 

タカラヅカメドレー その2

「アナスタシア」より「Land  of  Yesterday」かつて和希さんが女役リリーとして歌った曲を白いドレスを着た華純さんが歌い上げました。

「夢千鳥」より「夢千鳥」和希さんが客席から登場。

「Sensational」より「Plasma Aurora」、「壮麗帝」より「天運の主」を咲城さんと2人で歌い、「心中恋の大和路」の「この世にただひとつ」は華純さんとの素敵なデュエット。

「蒼穹の昴」の「韃靼の秘歌」の次は、「双曲線上のカルテ」より「もう誰も愛さないと決めていた」を華純さんと息もぴったりにデュエット。

 

フィナーレ

組替え後、初めて出演の予定が全公演中止になってしまった「ODYSSEY」で歌うはずだったディズニーの曲「カラー・オブ・ザ・ウィンドウ」を英語で披露してくれました。観たかった!聞きたかった!

その後夏に無事に公演が再開されたことが、自分は出られなかったけれど本当に嬉しかったと言われ、ジーンとしました。

もう1曲ディズニー「ヘラクレス」の「GO  THE DISTANCE」。大好きで、背中を押してくれる歌だそう。

 

アンコール

「everlasting  snow」

和希さんは、自分のことを「版権ジェンヌ」と称し、「歌えないものや映像に残っていないものが多いけれど、『プロミセスプロミセス』が歌えたのはよかったと言っていました。

咲城さんは大ナンバー「JUMP!」を歌ったけれど、実は「オーシャンズ11」を観ていなかったとか、華純さんは、和希リリーの「land of Yesterday」を観て降臨させていたと言う溢れ話を披露してくれました。和希さんは、「リリーの歌を娘役が歌ったらどうなるんだろう。」と興味があったそうです。

 

このディナーショーは、年末で日程も厳しい中、野口先生がやろうと言ってくれて実現したと聞いて、野口先生に感謝!

予定では、1時間のディナーショーが、1時間45分くらいまで延長され、見応え、聞き応え十分のディナーショーとなりました。

異例のプロマイド発売と、2月11日の退団に合わせて、2月には早くも宝塚スカイステージで放映されることも決定しました。

ライブ配信を見逃した方はもちろん、何度でも観たい聴きたいハイレベルなディナーショー、何度でも味わいたいです。

 

CSの宝塚専門チャンネル、スカイステージのニュースで語られた稽古場情報はこちらからご覧ください。

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