宝塚星組公演1789、礼真琴休演の代役は暁千星、天華えま、碧海さりお、鳳真斗愛

いよいよ10月9日から前評判の高い宝塚星組公演「ME  AND  MY  GIRL」が、九州の博多座でスタートします。

この公演はトップスター礼真琴さんが休養のため、専科の水美舞斗さんと星組の次期トップスター候補筆頭の暁千星さんが主役ビルと重要な役ジョン卿を役替わりで務めることでも話題になっています。

今回は少し遡って、2023年7月にトップスター礼真琴さんが体調不良で「1789」東京公演の終盤に舞台に立てなくなった折に数日間ではありましたが、千秋楽前まで繋いだ代役公演について、書いておこうと思います。

トップスター礼真琴の代役は暁千星

主人公ロナンの代役は、次の大劇場公演から星組2番手として大羽根を背負うことが期待されている、暁千星(あかつきちせい)さん。

8年前の月組「1789」に出演し、新人公演で主役ロナンを演じた経験があります。

とは言っても、今回はトップ娘役舞空瞳(まいぞらひとみ)さんのお役が、月組のマリーアントワネットからオランプに変わったり、宝塚屈指の歌唱力を持つ礼真琴(れいまこと)さんのために新曲が披露されたり、素敵なフィナーレ場面があったりと、かなり変更されています。

初演の月組公演を遥かにしのぐ大人気の星組「1789」の主演を演じるのは、大変なプレッシャーだったと予想されます。

しかし、暁千星さんーありちゃんーは大ナンバーや立ち位置が変わった群舞にデュエットダンスまで、見事にこなしました。

実際に何度かこの公演を観劇した知人の話によると、少年っぽくやんちゃなイメージだった礼真琴さんのロナンよりも体格が良く大きくて力強いロナンで「怒り」のようなものが感じられたそう。知人は興奮して「代役ではなくWキャスト公演のようだった」と言っていました。

体格も声質も異なるありちゃんが、ありちゃんなりのロナンを演じ、特にお芝居やデュエットダンスで組むトップ娘役舞空瞳(まいぞらひとみ)さんや、革命同志として絡む場面の多い、デムーラン、ロベスピエール、ダントン役の面々が、礼コナンとは微妙に異なる空気を読んで演じた公演が素晴らしかったことは、容易に思い描けます。

特にデュエットダンスは舞空瞳さんと体格差があるため、収まりがよく、二人ともダンスの名手であることもあり、とてもよく似合っていたそうで、次の博多座公演での主人公ビルとサリーが楽しみです。

デムーラン(暁千星)の代役は天華えま

主人公ロナンを演じた暁千星の本役であるデムーランはありちゃんと同期の天華えま(あまはなえま)さんが演じました。もともと新人公演の主役を3回も務め、実力がある天華えまさんーぴーすけーですが、本役のダントンと同じ場面に出ることが多く、やりにくかったでしょうが、優しいデムーランを繊細に演じていたそうです。

デムーランの大ナンバー「武器をとれ」は聞き惚れる上手さ。ラストにある、同期でマリーアントワネットを演じた有沙瞳(ありさひとみ)さんとのハーモニーも胸熱だったとのことです。

ダントン(天華えま)の代役は碧海さりお

ダントン役は碧海さりお(おうみさりお)さん。1期上に極美慎(きわみしん)、1期下に天飛華音(あまとかのん)というトップスター候補がいる中で、新人公演の主演を務めた実力派です。

ダンスと芝居の実力は十分で、本役のラマールとは全く異なる立ち位置のダントンを見事に演じていました。

ラマール(碧海さりお)役は102期の鳳真斗愛(ほうまとお)さん。実は私はよく知らなかったのですが、今回は子分役の2人との掛け合いで客席を和ませたり、ヒロインであるオランプに夢中な役をオランプ役のひっとんと同期ということもあり、実に自然に演じていて、注目されたそうです。

 

 

実は私は7月24日に観劇予定だったため、密かに代役公演も観劇できるのを楽しみにしていました。結局トップスター礼真琴さんが予想より早く24日から復帰したため、代役公演は観劇できず、ちょっと残念でした。

しかし、礼真琴さんがいるという安心感や喜びが、舞台上からひしひしと伝わってきて、フィナーレの階段降りでは劇場全体が涙するという、これもまた貴重な公演を観劇することができて、満足です。

休養後の正月公演も大いに楽しみです。問題は、チケットどうやったら手に入るのかだけ!

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